タイトルそのまんまなのですが、「ホワイトハットSEO」っていう表現がどうも昔から気持ち悪いなあと感じているんですよね、というお話です。何か結論があるわけではないですが似たようなもやもやを感じてる方は多いんじゃないかと思って書きました。
ホワイトハットSEO=「ブラックハットではないSEO」という気持ち悪さ
別に精神論を語るような記事ではなくてですね、どうもこういうブラックとかホワイトとかの議論がずっと昔から延々とされているなかで、ブラックハットSEOという言葉については割とシックリくるんですけどホワイトハットSEOという言葉にはすごい違和感を感じるんですね。
だから個人的にも便宜上その言葉を使った方が手っ取り早い、という場合以外では使わないですし。
なんでかなって考えたときに、ブラックハットSEOは「SEOという取り組みの中で検索エンジンの定めるガイドラインに反する方法で検索結果を不正に操作しようとすること」というある意味明確で限定的な表現なのに対して、ホワイトハットSEOというものは「ブラックハットSEOではないこと」のような、非常に曖昧な表現に聞こえるからなのかなと思っています。
SEOという言葉自体の曖昧さ
で、もうちょっと原点に立ち返ってみると、実務に関わるいろんな人が感じてることだと思いますが「SEO」という言葉が示す領域自体がものすごくファジーなものだとは思ってるんですね。最終的に目指す結果が同じだったとしても。
少なくとも戦略、設計、技術、マーケティングとかっていうこのあたりの要素の中ではもれなくSEOを考慮する必要があります。
ここでいう「SEOを考慮」とは、あらゆる場面で検索者、検索語、検索結果、検索アルゴリズム、検索エンジンロボットなどをそれぞれ考慮することが必要で、その考慮の上でサイトを展開していく取り組みがSEOである、という認識でいるんですけども。
じゃあでもSEOって一言でいえば何なのよと言われたときにやっぱり「検索結果上でいい具合にサイトが露出されるために必要な一連の取り組み全てを指します」みたいな、何も言ってないのと同じような回答になってしまうなあというのが悩ましいところで。
ファジーさを最大限表現してみる
良く分からないので頭の中のイメージを図にしてみるとこんな感じなのかなと。
我ながら何ともレベルの低い表現力だなあと思いつつ、まあ伝わる人には伝わるかなあと。
ブラックハットという領域はある程度は限定的に定義することが出来ても、ホワイトハットを「それ以外のSEOの部分」とするのであれば、その母体であるSEOという領域自体がこんな感じのファジーなものだと思っているので、何が何だかよく分からないなあと感じてしまうんでしょうかね。
ホワイトハットSEOやってます、という言葉への何となくの違和感
なんか世間というよりも業界一般的に「ホワイトハットSEOは良い」的な風潮がありまして、別にそりゃその通りかなとも思ってるわけですけど、たとえば、「僕たちホワイトハットSEOやってます!」というのはなんかシックリこないわけですね。個人的に。
「ガイドラインに抵触することはしません」だったら良いんですけど。なんかそういう感覚ありませんか?
ブラックとかホワイトの延々繰り返される話
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの手法としての是非や優劣、みたいな話については今も昔も定期的に湧いて出る話で、みんな良く飽きないなあと思うくらいいろんな議論をネット上で見るわけですが、一般論として語ってもなあ、というところで。
論点てだいたいいつも投資回収率とか期間の話、リスクの話、ガイドラインに抵触することの是非の話、実現可能性とか再現性の話、だいたいそのくらいでサイトによってケースバイケースだねということで着地するのであまり何も生んでないなと。
でも逆に個別具体的な事例をとってみて、その場合自分だったら清濁併せてどういうアプローチを考える?的な話が出るならそれはそれで結構生産的で面白いんじゃないのかななんて思ったり。よほど実践的な頭を使うでしょうし。
ということで別に何が言いたい記事でもないんですが、ちょっと頭の中のもやもやしてるのを整理するつもりで書きました。
※補足:“ホワイトハットSEOが上手くいかない”という人へのアドバイス ++ SEO HACKS公式ブログ
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